2021年に滑り込みで
イスラエル博物館所蔵「印象派・光の系譜」を鑑賞してきた。
なんと一部写真撮影可能な場所もあったので、
満足度が非常に高かった。
東京では、2022年1月16日(日)までなので、
行こうか悩んでいる人の参考になれば嬉しい。
あべのハルカスでは、これから見れるので、
ぜひお楽しみに!
また、行けなかった人にとって
行った気持ちになれば、なお嬉しい。
「印象派・光の系譜」の作品数
展示数は、69作品と
特別展示で、日本にあるモネの「睡蓮」の作品を3つ揃えている。
そして、三菱一号館美術館に所蔵されている1作品の
計73作品を堪能できる。
「印象派・光の系譜」Ⅰ:水の風景と反映
クロード・モネ《睡蓮の池》
1907年の作品。
モネは30年間を「睡蓮」の連作に費やしているので、
数々の作品を残しているけど、
その中でもこの《睡蓮の池》は
私の知る「睡蓮」の中でも好きな作品。
平面のキャンバスに描かれているのに
なぜか立体的に感じるし、
見ていると水の音が聞こえてきそうな気がする。
美しくないですか???
《睡蓮の池》を見るためだけにこの美術館を訪れてもよいほど。
「印象派・光の系譜」Ⅱ:自然と人のいる風景
撮影可能な作品が多いので、
後から堪能するためにも写真に収めてきた。
全てを見せると、実際に行く時の楽しみがなくなるかもしれないので、
一部をご紹介。
ただ、写真で見るのと
実際に生で見るのでは全然印象変わると思うので、
ネタバレにはならない。
シャルル=フランソワ・ドービニー《花咲くリンゴの木》
シャルル=フランソワ・ドービニーは、
バルビゾン派の画家。
◆ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
◆ジャン=フランソワ・ミレー
◆テオドール・ルソー
◆コンスタン・トロワイヨン
◆ナルシス=ヴィルジール・ディアズ・ド・ラ・ペーニャ
◆ジュール・デュプレ
◆シャルル=フランソワ・ドービニー「バルビゾンの七星」と呼ばれている中心的存在の7人。
無知で私はミレーくらいしかわからなくて・・・
バルビゾン派についても知りたいと思わせられた作品。
《花咲くリンゴの木》は、
遠目で見ても間近で見ても本当に美しい作品。
美しい!
ぜひいろんな角度から《花咲くリンゴの木》を堪能してほしい。
カミーユ・ピサロ《豊作》
フィンセント・ファン・ゴッホ《プロヴァンスの収穫期》
うまく言えないけど、
なんというかこの色合いとタッチが
ゴッホだな!という印象の作品。
「印象派・光の系譜」Ⅲ:都市の情景
都市の情景は関心のある作品のひとつ。
描かれた場所へ行くと、
なんとも言えない気持ちになる。
カミーユ・ピサロ《テュイルリー宮庭園、午後の陽光》
テュイルリー宮庭園は今も存在する場所。
パリ旅行の際は必ず目にする場所なので、
絵画を見るだけで、なんとも言えない高揚感が得られる。
レッサー・ユリィ《夜のポツダム広場》
一緒に美術館へ行った友人が、一番気に入っていた作品。
《夜のポツダム広場》を見た瞬間、
私が思い浮かんだのは、
ゴッホの《ローヌ川の星月夜》
私がゴッホの中で一番好きな作品。
レッサー・ユリィはドイツ印象派の画家兼版画家。
日本ではそれほど知名度が高くない画家とのことで、
無論、私も知らなかった。
イスラエル博物館側がレッサー・ユリィを猛プッシュしていたらしい。
今回出会えてよかった。
ユリィの作品は全部で4作品展示されている。
特に《夜のポツダム広場》は、
初日で絵葉書が完売したほど人気を集めた作品らしいので、
見に行く方はぜひ楽しみに!
「印象派・光の系譜」Ⅳ:人物と静物
人物画といえば、ルノワールだな〜
ピエール=オーギュスト・ルノワール《レストランゲの肖像》
女性や少女を描く印象が強いけど、
こちらの作品は男性。
明るく穏やかな画風から「幸福の画家」と称賛されるルノワールの作品は
見ているだけで、気持ち穏やかになる。
ギュスターヴ・クールベ《リンゴの静物》
静物でりんごって描かれがちだよね?
ギュスターヴ・クールベは、フランスの写実主義の画家。
パリ・コミューンでコミューン美術委員会議長として参加し、
ヴァンドーム広場の円柱破壊事件の責任を問われて逮捕された後、
イーゼルと絵具は許されたが、
モデルを呼ぶことは許可されなかったので、
果物と花の静物画シリーズをはじめたそう。
そうして《リンゴの静物》は
1871-1872年ごろに生まれた作品。
「印象派・光の系譜」特別展示:睡蓮 水の風景連作
3つの美術館から集められた。
・DIC川村記念美術館
・和泉市久保惣記念美術館
・東京富士美術館
モネの作品を所蔵する日本の美術館巡りをいつかしたいな〜
でもこうやって一度に見る機会を与えていただけるのは
本当にありがたい!
日本全体が力を合わせて、
一度日本にあるすべてのモネの「睡蓮」をかき集めてほしい。
三菱一号館美術館所蔵:グラン・ブーケ(大きな花束)
実は、三菱一号館美術館へ行くのが初めてで、
初めて拝見した。
オディロン・ルドン《グラン・ブーケ(大きな花束)》
美しかったので、絵葉書を購入。
「印象派・光の系譜」へ行った感想
このまま2021年、どの美術館へも行かずに年を越すわけにはいかない!
と、半ば半強制的な気持ちで訪れたけど、
本当に行ってよかった。
所要時間
音声ガイドを借りて回ると、
おおよそ2時間ほど。
今回は友人と訪れたので、
お互いペースを合わせながらの鑑賞だったけど、
もっと長居しようと思ったらできた気がする。
好きな作品の前では、ぼーっとできるタイプです。
混雑状況
コロナの影響で、
昔に比べると美術館に入場させる人を制限しているようで、
前に進まなくて困るという状況はなかった。
ただ、事前にWEB予約はしておくのが賢明だと思う。
それなりに列ができていて、
約40分待ちのプレートが出ていた。
WEB予約をしておけば、時間になれば
待たずに入ることができる。
グッズコーナー
毎回美術館へ行くと絵葉書を購入するんだけど、
ミニマリスト的には、
買いすぎないようにしなきゃと思っていて、
でも自分の中で印象に残った作品は、形に残しておきたく、
シャルル=フランソワ・ドービニー《花咲くリンゴの木》を購入。
印象派ばかり関心があるけど、
バルビゾン派についても、今後チェックしていきたい。
そして、友人が気に入っていた
レッサー・ユリィ《夜のポツダム広場》のファイルも購入。
美術館は、心も落ち着くので、
不定期で訪れたい場所。
2022年の美術展も要チェックしなきゃ!
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