バルセロナ旅行の目的のひとつが「ピカソ美術館」。
ピカソはスペイン生まれで、若い頃をバルセロナで過ごしているからこそ、
必ずバルセロナで訪れたかった。
ピカソといえば奇抜で前衛的な天才というイメージだけど、
私は2016年に東京・上野で開催されたデトロイト美術館展で出会った
【青の時代】の作品が大好き。
奇抜の裏にある静かで内省的な表現が魅力的な画家。
たくさんの作品に触れてそのすべてを記録したいけど、
特に印象に残った作品を4点紹介。
ピカソ美術館の基本情報
まずはじめにピカソ美術館の基本情報である
場所・営業時間に加え、
実際に行った際の所要時間や混雑具合を共有する。
場所
ピカソ美術館は、バルセロナ旧市街(エル・ボルン地区)にある。
大通り沿いではなく、細い路地を進んだ先にあるので
タクシーで向かうと、美術館の目の前ではなくその周辺で降ろされる。

Googleマップを頼りに向かったものの、
周りの建物にすっかり溶け込んでいて、一度そのまま通り過ぎてしまった。
「本当にここ?」と思いながら引き返して、ようやく入口に気づく感じ(笑)
初めて行くなら、少し注意したほうがいい。
営業時間
営業時間:10:00〜19:00
定休日:月曜日
私は最初、月曜日に訪れようと思っていて、
いざチケットを取ろうとしたら、
日付が選択できなくて横転!
慌ててスケジュールを見直すことになったので、
これから行く人は、曜日だけは本当に気をつけて。
所要時間
11時30分のチケットを購入しており、
11時15分に訪れたけど、特に問題なく入れた。
私は1時間半くらいで一通り見終えた。
正直、もう少し見ていたい気持ちもあった。
気になる作品の前で、もう一度立ち止まりたいな、と思う場面も何度かあった。
でも、旅行全体のスケジュールを考えると、
このくらいの滞在時間はちょうどよかった気もしている。
長すぎず、短すぎず、「ちゃんと見た」という感覚が残る時間。
混雑
私が行ったのは11時15分頃は、チケット購入の列はなかった。
館内も特別混んでいる印象はなく、
作品の前で立ち止まって、
それぞれとしっかり対面しながら見られたのがよかった。
訪れる時期にもよるとは思うが、
有名な美術館だけど、落ち着いて鑑賞できる時間帯だったと思う。
チケットの購入方法・価格と音声ガイドについて
チケット購入方法・価格
チケットは、事前に公式サイトで購入してから訪れた。
音声ガイド付きのチケットで、
料金は**ひとり一般価格で17ユーロ(約3,128円)**だった。
66歳以上や24歳以下はチケットが安くなるので、
該当する人は公式サイトでの購入がおすすめ。
公式サイトは日本語表示はなく英語での購入になるけど、
操作はシンプルで、特に難しいことはなかった。
ちなみに、嬉しいことに無料で入れる日時がある。
・毎週木曜日午後4時から午後7時まで
・毎月第一日曜日
チケットはご来館の4日前午前10時から購入できる。
私は利用していないので混雑具合などはわからないけど、
もし、旅行のタイミングに合うなら、利用するとお得。
なお、今あらためて公式サイトを見てみると、
一般料金は19ユーロになっている。
……あれ? 値段、上がった?
音声ガイド

音声ガイドの受け取り場所は1階にある。
メールで送られてきたチケットを見せると
音声ガイドの機器を貸し出してもらえた。

液晶に作品がカラーで表示されるタイプの音声ガイドで
展示品を見て、音声を聞いて、さらに画面を見る、という流れ。
正直、展示を見ながら音声を聞いて、液晶まで見るのはなかなかハード。
でも、その分情報量は多くて、鑑賞体験としてはかなり充実する。
ただ、結果的に液晶にはほとんど目を移せなかった。
館内の回り方と館内図
美術館を回る上で、
〜館内図を制する者は美術館を制す〜
と言っても過言ではないほど、
館内図の存在は重要だと思っている。
まずは、館内図を見つけることが大事。
もし、館内図を見つけられなかった人へ、
公式サイトでチケットを購入している場合、
マップをダウンロードできる。
私は、今気づいた。
これから行く人は、ぜひダウンロードすべし。

館内図はこのようにわかりやすく番号が振られているので、
基本的には番号順に進めばOK。
美術館自体も大きすぎないので、迷うことはなかった。
さらに、展示は色分けされていて、
全体の流れがつかみやすい。
1–7:早期作品
8–11:青の時代とバルセロナ(1917年)
12:ジャウマ・サバルテス(ピカソの秘書・親友)
13–16:ラス・メニーナス シリーズ
A1–A4:Ceramic Collection(陶芸作品)
ピカソ美術館で印象に残った作品4選
たくさんの作品の中で、
印象に残った4作品をピックアップ。
1.《ラス・メニーナス》

私のスペイン旅行の思い出の中で、
必ずトップ5に入る出来事。
それが、ベラスケスの名画《ラス・メニーナス》との出会いだった。

私は、ピカソ美術館を訪れたあとに、
マドリードのプラド美術館へ足を運んでいる。
つまり、ピカソ美術館を訪れた時の私は、
まだ《ラス・メニーナス》の原作を見たことがなかった。
それなのに、なぜか強く惹かれるものがあって、
気づけば、びっくりするほどシャッターを押していた。

ベラスケスの《ラス・メニーナス》は、
多くの画家が模倣してきた名画だけれど、
ピカソがしているのは「再現」ではなく、「解体」だと思う。
人物は歪み、空間は崩れ、視線は散らばる。
それでも、原作の構造だけは、
どこかで確かに生き続けている。

強烈に、ピカソらしい。

できることなら、
マドリードのプラド美術館で
ベラスケスの《ラス・メニーナス》を見てから、
バルセロナのピカソ美術館を訪れてほしい。
この順番で見ると、
ピカソがこの作品とどう向き合ったのかが、
よりはっきり伝わってくる。
2.《グラス(一輪挿し)》

私が大好きな「青の時代」の作品。
驚くほど静かな作品。
誰もが持っている裏を見せつけられているような感覚。
本当に惹かれる。
3.《マルゴー》

なんとも言えない視線。
悲しそうでも、怒ってもいない。
ただ、こちらを見ている。
いや、見ているようで
見られてもいないような感覚さえ抱く。
何?何?
マルゴーのようになりたい。
4.《初聖体拝領》

《初聖体拝領》は、ピカソが15歳で描いた作品。
・・・え?
完成されすぎている。
私はピカソ美術館で初めてこの作品の存在を知った。
ピカソといえば、
奇想天外奇抜な人というイメージから
青の時代のような作品を残していたのか!という
陽の裏には隠ありという一面を見ることで
より興味深かったが
ここにきて、初めから天才だったことを突きつけられた!
ピカソの絵なんてぐちゃぐちゃだし
私でも描ける!なんて言ってた人もいたけど、
(あ、ちなみに私は絵心ゼロOLなんでそんなことは口が裂けても言えない)
完璧に描けるからこそ壊していた。
天才がゆえの成せる業。
すべてが始まる前の、完成。
凡人との違いを突きつけられた作品。
ミュージアムショップについて
美術館で絶対に外せないのがショップ。
私は必ず気になった作品のポストカードを
お土産に購入するようにしている。

私は、無印良品の「フォト・ハガキホルダー」に
美術館等、旅行で購入したポストカードを収納するようにしている。
ただ、今回ピカソ美術館で買ったポストカードのサイズが
ハガキよりひと回り大きくて、収納できない!!
収納方法が思いつかず、袋に入ったまま。
なお、購入したのは《グラス(一輪挿し)》と《ピアノ》で、
いずれも1.5€。

このマグカップは、22.95€
購入品とそのお値段
私の購入品はこちら。

ポストカード 1.5€ × 2 3.0€
ピルケース 7.95€
ペーパーバッグ 0.05€
合計:11€(=1,994円)
まとめ|ピカソ美術館はこんな人におすすめ

限られた時間だったけど、
お金を払って訪れる価値のある、満足度の高い美術館だった。
奇抜な天才、というイメージが強いピカソだけど、
実際に作品に触れると、
静かで繊細な一面や、誠実な初期作品の存在にも気づかされる。
ピカソが好きな人は言わずもがなだと思うけど、
《ゲルニカ》のようなイメージを持っている人にこそ、
ぜひ一度、ピカソ美術館を訪れてみてほしい。


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