グラナダでフラメンコを観る予定はまったくなかったんだけど、
スペイン旅行の途中、
たまたま同じ時期に現地を訪れていた会社の先輩から
「昨日フラメンコを観に行ったよ」と聞いたのがきっかけだった。
正直、その時の私はフラメンコに特別な興味があったわけでもなく、
「赤いドレスを着た女性が踊るショー」くらいのイメージしか持っていなかった。
でも調べると、グラナダがフラメンコの本場のひとつと知り、
グラナダはそう何回も訪れる街ではないと思うので、
やれることをやり尽くそうと
当日に予約してフラメンコを観ることを決めた。
当日フラメンコショーを予約した方法
アルハンブラ宮殿へ向かう途中に
ツアーを紹介する窓口のようなものがあった。
ちょっと気にはなったけど、
きっとまたこの道は通ると思って、
即決はしなかった。
その後、ランチ中にネット検索して、
KLOOKで
「La Alborea Flamenco Granada(グラナダ タブラオ ラ アルボレア)」
というお店を予約した。
当日でも簡単に予約できた。
お店を選んだ3つの理由
いくつかお店の候補はあったけど、
「La Alborea Flamenco Granada(グラナダ タブラオ ラ アルボレア)」にした理由は3つある。
①安かったこと
決め手として値段はとても大事。
正直予約した時の私のモチベは、
絶対に観に行きたい!という感じではなく、
どうやらグラナダのフラメンコは本場のひとつらしいので、
せっかくなら観たほうがいいかもしれない。
くらいのテンションで、
そもそもフラメンコを観たこともないから、
経験を楽しむ!という考えだった。
なお、フラメンコショーは
ただ鑑賞するもの、
ドリンク付きのもの、
食事をしながら観るもの、
などがあるみたいで、
私が選んだのは、「ただ鑑賞するもの」だったので、
お値段の安さはそれも理由のひとつではある。
詳しい値段は後半に記してます。
②KLOOKで気軽に予約ができたこと
KLOOKは、日本語で予約できるし、
予約を取る上で苦労しなかった。
③宿泊ホテルから徒歩圏内だったこと
今回宿泊していたホテルは
グラナダ旧市街中心部を横切る主要な大通りである
Gran Vía de Colón(グラン・ビア・デ・コロン)に面した
「パラシオ デ サンタ パウラ オートグラフコレクション」。
立地がとても良かったので、徒歩圏内で行けるお店を選んだ。
フラメンコショー
人生で初めてフラメンコショーを観た。
印象に残ったところを書き記す。
バイラオーラ(Bailaora)

赤い服を着た女性ダンサーが踊り出した。
女性ダンサーのことを「バイラオーラ(Bailaora)」というらしい。
そして、ほんとごめんなさい。
先に謝っておく。
フラメンコって、
お団子ヘアの若い女性が少し胸元の空いた赤いドレスを着て踊っているイメージだったけど、
思ったより年齢が上の女性で、露出控えめな衣装だったので、
正直、意外だった。
ただ貫禄がすごく、
すんごい力強い足踏みで
眉間にシワを寄せながら険しい表情でダンスしてた。
カンテ・イ・トケ(Cante y Toque)

「カンテ・イ・トケ(Cante y Toque)」なんて、
わかったフリして書いてみたけど、
初めて知った。
男女のダンサーが去って、
ギター弾き(トカオール)+歌い手(カンタオール)だけになる舞台があって、
フラメンコ=ダンスだと思っていた私にとっては
え?今なんの時間?
ダンサーの休憩時間の場繋ぎなのかな?
なんて思っていたけど、
実はこれもまたフラメンコだった。
フラメンコの本質は
1:歌(カンテ)
2:ギター(トケ)
3:ダンス(バイレ)
の順番らしい!
バイラオーレス(Bailaores)の再登場
カンテ・イ・トケ(Cante y Toque)の後、
男性と女性のダンサー(=バイラオーレス(Bailaores))が再登場した時、
とても印象的なことがいくつかあった。
衣装

2人とも黒の衣装を身に纏っていた。
特に女性に対して、
赤だけじゃなく、
こんな黒の衣装もあるのか!と驚いた。
香り

男性が動くたびに香りが舞う。
もうね、友達と
衣装チェンジ前に汗をシャワーで洗い流してきたでしょ?
って言い合ってたんだけど、
この「香り」がとても重要だったらしい。
スペイン文化、とくにアンダルシアでは
香り=存在の証明 に近い感覚があるらしい。
男性は香る一方で、
女性からは全然香りの変化を感じることがなくて、
そのことを調べたら、これまたちゃんと意味があった。
フラメンコ(特に伝統寄りの舞台)では、
男性=「外に放つ存在」
女性=「内に宿す存在」
という役割分担が、今も残っているらしい。
表情

笑顔!
前半はずっと険しい表情で踊っていたけど、
後半は笑顔を見せていた。

La Alborea Flamenco Granadaへのアクセス・営業時間・鑑賞料など
19時からスタートで、20分前から入場できたので、
18時40分に、ほぼ一番乗りくらいで訪れた。
場所
グラナダ大聖堂の近く。
主要エリアにあるのでアクセスがよくおすすめ。
営業時間
夜7時と夜8時45分の2回公演。
サイトを見ると
チケットのご購入希望が殺到しているため、
第3公演は午後10時15分に開演いたします。
と記載されているので、
時期によっては、3回公演されるのかも。
鑑賞した席

まさかの最前列だった!
ステージから近すぎるほど。
早めに到着したから、最前列に座れたと思っていたけど、
後から訪れる人は違う席を案内されていたので、
そういうわけでもなさそう。
なぜ最前列という特等席になったのかは不明。

こんな感じで席は結構密集していたので、
前を気にせず座れる最前列は居心地がよかった。
鑑賞料
KLOOKで購入したら、
2人分で35.18€(=7,303円)。
なお、オフィシャルサイトを見ると、
1人20€なので、
KLOOKの方が安い。
意味を知ることで改めてフラメンコショーの凄みに気付かされた

フラメンコショーを観ていたその瞬間は、
正直なところ、理解できていなかった。
歌い手の咳ばらい、踊る女性の眉間に刻まれた深いシワ、
衣装を変えて再び登場した男性ダンサーからふわりと漂った香り。
どれも一見すると些細なことのようで、
でも今振り返ると、それらすべてに意味があったのだと知った。
フラメンコは、踊りだけでも、音楽だけでもなく、
その場にいる人間の感情や呼吸、空気そのものを表現する芸能だった。
グラナダでフラメンコを鑑賞したからこそ
知ることができたことだと思う。
当時は「なんとなくすごかった」という感想しか持てなかったのに、
今ではその奥深さにすっかり魅了されている。
もしグラナダを訪れる予定があるなら、
フラメンコに特別な興味がなくても、知識がなくても、ぜひ一度は観てほしい。

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